ちょっと一息〜健康コラム
ちょっと一息〜健康コラム
文書作成日:2020/02/05


 健康診断では異常がないのに、食後になんとなくだるくなったり、不調を感じたりすることはありませんか? 今、隠れ糖尿病といわれる人達が増えています。今回はその原因のひとつにあげられる食後高血糖を深く掘り下げ、対策や予防についてまとめました。




 食後高血糖とは、その名の通り食事をした後の血糖値が急上昇してしまう症状のこと。食後は、誰でも血糖値が上がるものですが、インスリンの働きが鈍っていると高血糖の状態が長く続いてしまいます。目安としては、食後2時間後の血糖値が140md/dlを超える場合を指します。



 通常、健康診断では、前日の夜から10時間以上絶食した空腹時血糖値の測定によって、糖尿病かどうかを判断します。空腹時にどれだけ血糖値が高くなるかを調べる検査のため、食後高血糖かどうかは、通常の健康診断では見落とされてしまうのです。



 食後高血糖は“糖尿病予備軍”とされています。IDF(国際糖尿病連合)では、食後高血糖を放置していると糖尿病になりやすいと警告しています。さらに、糖尿病の合併症である心筋梗塞や脳卒中のリスクもあるため、食後高血糖は早期発見と日頃からの予防が大切になってきます。



 食後高血糖かどうかを判断するには、専門医で検査を行うのが一番ですが、自宅でもある程度把握することができます。食後高血糖かどうかを確認する目安となるのが、健康診断の項目に入っていることが多いHbA1c(ヘモグロビン エーワンシー)という値です。HbA1cの値(国際的な値)が5.6%を超えると要注意、6.5%以上は糖尿病の恐れがあるとされていますので、チェックしてみてください。

 また、トイレで尿をした際に尿がいつまでも白く泡立っている場合も注意が必要。尿に糖が多く含まれている可能性があります。さらに詳しく知りたい場合は、市販のデジタル尿糖計(採血でなく尿で検査できるもの)を使えば、血糖の異常がわかります。



<食事編>

・ベジタブルファースト&よく噛むこと
 食事の際には、まずは野菜(食物繊維の多いもの)から食べ、糖の急激な上昇を防ぎましょう。よく噛んで早食いにならないようにするのもポイントです。

・食べすぎ、糖質の重ね食いにご注意
 食事の摂り過ぎには注意し、なかでもうどんとおにぎり、パスタとパンのような糖質の重ね食いはしないようにしましょう。


<運動編>

・食後30分〜2時間以内に運動を!
 食後の運動は、食後高血糖を抑える効果があるといわれています。無理のない範囲で、ひと駅歩いたり、買い物も徒歩で行ったりと、食後に身体を動かす機会をもつようにしましょう。

・筋肉トレーニングも効果的
 歩いたり、走ったりといった有酸素運動も、身体に筋肉がついていないとなかなか続けられません。運動することは中性脂肪の蓄積を減らし、高血糖を抑えるインスリンが正しく働くのを助けます。そのため筋肉をつけるトレーニングをすることも効果的です。


 通常の健康診断では見つけにくい食後高血糖だからこそ、日頃から腹7〜8分目の食事を心がけましょう。また食事を摂ったら、きちんとその分は消費できるよう運動を欠かさないことも大切です。日頃から自分の体調管理に注意を払い、健康な毎日をお過ごしください。

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