ちょっと一息〜健康コラム
ちょっと一息〜健康コラム
文書作成日:2021/09/05


 腰のだるさや痛みなどに悩む人は多く、腰痛は国民病ともいわれています。どうして腰痛になってしまうのか、どんな改善法があるのか、さまざまな視点から掘り下げてお話します。




 厚生労働省の国民生活基礎調査(2019年)によると、腰痛の有訴者率(人口千対)は102.6。日本の人口1000人に対して102.6人が腰痛だということになります。全人口で考えると、腰痛に悩む人は約1,300万人にものぼります。

 実は、腰痛の85%が原因不明といわれています。ただ、腰痛の原因と関連性があると考えられるのが、日本人の座っている時間の長さ。シドニー大学の調査(2012年)によると、世界20ヵ国の座っている総平均時間が1日5時間に対し、日本は1日7時間と平均より2時間も長いことがわかりました。
 つまり、日本は世界一座りすぎの国といえるかもしれません。



 座っている姿勢はラクだと思いがちですが、腰には大きな負担がかかっています。立っているときは、ひざや股関節、足首の関節がクッションの役割をして負担が分散され、腰への負担がかかりにくくなります。長時間座り続けていると背中が丸まって猫背になりやすくなります。すると、背骨を中心に身体を支えようとするため、腹筋や背筋が衰えて、より一層、背骨に負担がかかります。このように、猫背から腰痛がひどくなることもあります。



 座りすぎは、腰痛だけでなく、血流の悪さや運動不足で高血圧、脳梗塞、糖尿病、肥満などを発症するリスクがあります。また、メンタル面にも悪影響をもたらし、うつ病や認知症などのきっかけになる場合も。ただ座っているだけと思いがちですが、腰痛のみならず、心身への負担が大きいことを意識しておきたいものです。



 腰痛を改善するためには、座りっぱなしを防ぐとともに、次のような改善法も取り入れてみましょう。

改善ポイント

  1. 座っている状態で正しい姿勢を保てるよう、机と椅子の高さを調整する
  2. 1時間に1回は5分間を目安に歩き、座りっぱなしを防ぐ
  3. 座っているときも、左右に腰をひねりながら後ろを振り返るストレッチ等で腰を動かす
  4. 普段から中腰や前かがみなど、腰に負担がかかる姿勢をなるべく避ける
  5. 背骨や腰まわりを支えてくれるサポートウェアやグッズを用いる
  6. 寝る前には、軽くヨガやストレッチをして身体をほぐすようにする。

 腰痛は仕方ないと諦めず、ぜひ生活の見直しを。座りっぱなしや姿勢のくずれに気をつけることで、QOL(生活の質)の向上につながるはずです。

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