お金に困らないための〜税金の相続対策
お金に困らないための〜税金の相続対策
文書作成日:2020/01/05


 相続税の計算上、土地を評価するには間口や奥行の距離が必要です。たとえば隅切りがある土地を相続した場合、間口や奥行の距離はどう判断するのでしょうか。




 下記の形状の土地を相続しました。
 相続税を計算する上でこの土地を評価しなければなりません。評価をするには土地の間口や奥行の距離が必要だと聞いていますが、隅切りがある土地の場合、間口や奥行の距離はどうなるのでしょうか。たとえば下記の土地の場合、間口の距離はAですか、それともBですか?




 ご相談のケースでの間口距離は、Bとなります。また、ご相談のケースの土地の奥行距離は、原則として平均的な奥行距離によります。



1.間口距離

 土地の間口距離は、原則として道路と接する部分の距離になりますが、ご相談のケースのように土地の角が切れている、いわゆる “隅切り(角切)”などといわれる土地の間口距離は、Bとなります。

2.奥行距離

 ご相談のケースのような奥行距離が一様でない場合は、平均的な奥行距離(土地面積÷間口距離)が奥行距離となります。ただし、“想定整形地”の奥行距離を限度とします。想定整形地とは、対象となる土地の全域を囲む、道路(正面路線)に面する“く形”又は正方形の土地を指します。

 ご相談のケースについてBを間口距離とした場合、平均的な奥行距離は、次の通りとなります。

平均的な奥行距離:198u÷10m=19.8m

 ご相談のケースは、隅切り部分を含めた200u(10m×20m)が想定整形地です。この場合の間口距離Bに対する想定整形地の奥行距離は20mであるため、平均的な奥行距離である19.8mが実際の奥行距離となります。

 なお、ご相談のケースのような、く形又は正方形以外の土地は、相続税の計算をするに当たって“不整形地”といわれています。不整形地は一定の要件に該当すると、その不整形地が所在する地区や地積等に応じて定められている「不整形地補正率」を適用して評価額を下げます。ご相談のケースは普通住宅地区ですので、次の算式により計算した“かげ地割合”が10%以上の場合に、この「不整形地補正率」を適用します。

 ご相談のケースのかげ地割合について上記算式に当てはめますと、次の通りです。

かげ地割合:(200u−198u)÷ 200u = 1%

 ご相談のケースでは、かげ地割合が10%に満たないため、「不整形地補正率」は適用しません。


 相続税の計算における土地の評価は、土地によって考慮すべき点や計算方法等が異なります。土地を含めた相続税における財産評価についてのご相談は、当事務所までお気軽にお問い合わせください。


<参考>
 財産評価基本通達20、20−4他


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